裸の真実なんて誰も見たくない
美しいものに目を奪われる・・・
from:代表取締役 志賀 秀義
あなたにもそんな経験ありますか?
芸術的なゴールの瞬間、華やかな美しさに見とれる。
人は誰だって、裸の真実を見たいわけじゃない。
自分にとって都合のいい、理想の存在を求めてる。
男なら、冒険に満ち溢れた世界と、そこで出会う仲間やライバルや絶世の美女。
女性なら、辛く厳しい現実から連れ去ってくれる、白馬の王子さま。なのかな?
蓮の花は、泥の中に根を張って、水面に美しい花を咲かせる。
輝かしい一瞬の裏には、血の滲むような時間の積み重ねがある。
かといって、全ての望みが叶うわけでもない。
もちろん、そんな裏に隠されたものを見たいわけじゃない。
フィクションやエンターテイメントと同じように、上手にダマして欲しい。
たとえ一時だったとしても、現実を忘れさせてくれるような、歓喜官能に酔いしれたい。
それが表舞台でも舞台裏であっても。
理想と現実のギャップを感じて、泣き言や愚痴を吐いても、惨めになるだけ…
完全な存在なんて、この世の中にはいない。
でもだからこそ、部分的にでも補い合うことで、人は満たされるように出来ている。
不完全だからこそ、人は求め合う。
ここに一つの落とし穴がある。
たったひとつの完全な「かたわれ」を求めるからこそ、逆にそのことで苦しむ。
その過剰な期待が、相手を苦しめることにもなる。
ただ、夢や希望を捨てることもまた、極端すぎる。
部分的にしか満たし合えないからこそ、限られた関わりの中で、できる限りのことをしたいと思えるし、そういうお互いの想いが重なった時に、歓びの瞬間が訪れる。
人はみんな、誤解している。
分かり合えることを前提に考えているから、おかしなことになる。
男と女が分かり合うなんて、ほぼ不可能。
男同士ですら分かり合えないし、そもそも自分自身のことですら分からない。
分かったつもりでいるだけで、自分の心や感情ですら、理解することもコントロールすることもできないのに。
分からないってことを受け入れ、違いを認め合うこと。
関わり合い、触れ合い、交わり合うことで、新しい何かが生み出される。
そのこと自体が、歓びに繋がってる。
そういう風に人はできている。
それだけ分かってれば、十分じゃない?
心の奥の方の深い所では、そろそろみんな、気づき始めてんじゃないのかな?
今日、6月18日は、表と裏が重なる境目の日らしい。
少し時間をとって、心が感じるものに、耳を澄ましてみてはどうだろう?
何か新たな発見があるかもしれない。
あなたにとって、今日という日が、
素敵な始まりの日でありますように…
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